一見地味に見えるけれど、実は「夜にめっぽう強い」と評判のエギ。それが軍艦グリーンです。
赤テープと深みのある緑布の組み合わせによって、常夜灯周りやマズメ時、少し濁った海でもしっかり存在感を発揮。特にナイトエギングをされる方の間では、“とりあえずこれで様子を見る”という信頼の1本として支持されています。
初心者の1本として勧める人も多く、この1本で初めての釣果を出したという声も多数。一方で「日中は見切られやすい」「光が強すぎると沈む印象が薄くなる」といった弱点もあり、状況に合わせた使い分けがカギになります。
本記事では、エギ王軍艦グリーンの基本スペック・効果的なシチュエーション・他カラーとの違い・弱点と対処法まで、実釣レビューやSNS投稿も交えて徹底解説していきます。
軍艦グリーンとは?

軍艦グリーンは、エギ王Kシリーズの中でも夜釣りやローライトコンディションで信頼性が高いカラーとして知られています。その最大の特徴は、赤テープボディと深緑色の布地の組み合わせにあります。
赤テープは、夜間や曇天など光量が少ない場面でもほのかに輝き、イカに自然なシルエットでアピールします。さらに、深みのあるメタリックグリーンの布が海中にしっかりと溶け込みつつも、イカの視覚に残る印象的なシルエットを形成します。
特に夜釣りでの信頼性が高く、ナイトエギングをよく行う人にとっては、「最初の1本」にも「定番の1本」にもなる定番カラーとして愛用されています。
名前のインパクトもあり、覚えやすく、最初のカラーとして購入される方も多いカラーの一つです。
緑と赤のコントラストがイカの視覚を刺激するカラー。海中に溶け込むグリーンとシルエット効果がある赤ボディの組み合わせが今まで釣りきれていなかったスレイカを抱きつかせる。
引用:YAMASHITA
赤テープ×グリーン布の組み合わせ
軍艦グリーンの魅力は、「赤テープ」+「深いグリーン布」という絶妙なバランスにあります。この組み合わせが、暗い海の中でイカの注意を引きつける大きな要素となっています。
赤テープの効果とは?

赤テープは、水中での光の当たり方によって自然な赤い光を放つのが特徴です。
イカは赤系の色に反応しやすいとも言われており、赤テープの「じわっと光る」感じが、捕食スイッチを入れるきっかけになることもあります。
深いグリーンの布地

軍艦グリーンの布地は、落ち着いた深緑系のメタリックカラー。この2つが合わさることで、「ナチュラルだけどしっかり見せる」というバランスが生まれます。だからこそ、軍艦グリーンはさまざまな釣り場で使いやすく、初心者にも扱いやすいです。
ケイムラとの違いと、光の条件による使い分け
軍艦グリーンを語るうえで欠かせないのが、「ケイムラとの違い」です。どちらも視認性に優れたカラーですが、発光の仕組みやアピールの性質がまったく異なります。
ケイムラは光を受けて発光する

出典:YAMASHITA
たとえばムラムラチェリーのケイムラボディは、紫外線を受けて青白く光るのが特徴です。
軍艦グリーンは“色とコントラストで見せる”

一方で、軍艦グリーンの魅力は「赤テープと深緑の組み合わせによるナチュラルなアピール」です。ケイムラが「光そのもの」でアピールするのに対して、軍艦グリーンは「色とシルエットのコントラスト」で見せるという違いがあります。
使い分けの目安

シチュエーション | 向いているカラー |
---|---|
晴天・紫外線が強い時間帯 | ケイムラ系(例:ムラムラチェリー) |
曇り・夜・濁り潮・深場 | 赤テープ系(軍艦グリーン) |
プレッシャーが高い釣り場 | ナチュラル系(イワシ、アジカラー) |
軍艦グリーンは「光が少ない=他のカラーが効きにくい」という条件下で、しっかりアピールできる頼れる存在。夜釣りや曇天時に持っておきたい“ローライト特化型の1本”と言えるでしょう。
軍艦グリーンは万能カラー?
一見地味なカラーに見える軍艦グリーンですが、実はあらゆる場面で結果を出している“実力派”カラーです。
朝夕・曇天・ナイト

赤テープ×グリーンという組み合わせは、
- 朝マヅメ、夕マヅメ
- 曇り空やローライト
- ナイトエギング
といった低光量時にとても強いのが特徴です。
特に、ナイトゲームでの実績の多さは圧倒的です。「他のエギで反応がなかったのに軍艦グリーンに変えたらヒットした」といった声がSNSでも多く見られます。
濁り潮や深場でも視認性◎

加えて、グリーンのメタリック感と赤テープの組み合わせにより、濁り潮や水深のあるポイントでもしっかり存在感を発揮します。
これは、グローやケイムラと違い自然な発光(輝き)を活かしたアピールができるため、スレたイカにも効きやすいという利点があります。
迷ったときに投げやすい
軍艦グリーンは、“迷ったときに投げやすい”代表格のカラーです。
理由①:アピールの方向性が明確

赤テープ×緑という構成は、「派手すぎず、でもしっかり目立つ」という絶妙なバランスを実現しています。
自然な輝きで違和感を与えにくく、それでいてシルエットはしっかり残るため、イカへのアピールが分かりやすいです。
そのため、「光があまりない時には、様子見で投げる1投目」としても非常に信頼されているカラーです。
理由②:イカがスレにくいカラー

軍艦グリーンは、自然な色合いで海中に溶け込みやすいのが特徴です。派手すぎないため、警戒心のあるイカにも違和感を与えにくく、スレにくい傾向があります。
特に、何度もエギが通されたあとでも抱かせられるチャンスが残ります。「攻めすぎず、しっかり誘う」落ち着いたアピールが魅力の一本です。
実釣例に見る対応力の広さ(X投稿引用含む)
軍艦グリーンは、特定の時間帯やポイントだけにとどまらず、幅広い状況に対応できるカラーとして多くの実釣例があります。
満月🌕大潮⤵始め
— くわまん (@e1K3zCCKftxVqQR) January 13, 2025
3投でキロ2杯🦑軍艦グリーン作った人天才だと思う😳 pic.twitter.com/pv8fywWn6S
軍艦グリーンしか勝たん🫛 pic.twitter.com/lC3aBAEYfR
— スナぽん(イカポン)イカ配布おじ (@sunapon02) March 14, 2025
このように、X(旧Twitter)などでも「安定の軍艦グリーン」というポジションで語られることが多く、とくにマズメ・ナイト・濁り潮の3拍子が揃ったときの信頼感は非常に高いです。
軍艦グリーンの弱点と使い分け
軍艦グリーンはローライトでこそ真価を発揮する一方、日中やクリアウォーターでは扱いがやや難しくなる傾向があります。
弱点①:日中の高光量下では目立ちにくい

軍艦グリーンは赤テープの発光と深緑のコントラストが特徴ですが、
太陽光が強く差し込む日中では、赤テープの効果が控えめになり、アピール力が他カラーに劣ることがあります。
そのため、澄み潮+快晴+日中という条件では、「オラオラマンゴー」などのオレンジ系やムラムラチェリーなどの「ケイムラ系」の使用に切り替えるのが得策です。
弱点②:見切られやすい場面もある

緑と赤の色彩は目立つ反面、見慣れられるとスレやすいというデメリットも抱えています。
特に秋のハイシーズン、人気ポイントでは同じカラーを多くの釣り人が使っていることも。
そうした場面ではケイムラ系やナチュラル布色への切り替えで変化をつけることが大切です。
ローテーションが鍵

軍艦グリーンは強い武器になる一方で、使いどころを誤ると機能しにくいという性格も持ちます。
大切なのは「1本で戦わないこと」です。特に以下のようなローテーション戦略を取り入れると効果的です。
このように、カラーごとの役割を意識して使い分けることで、軍艦グリーンの性能が最大化されます。
軍艦グリーンの選び方
軍艦グリーンは複数モデルに展開されており、水深・潮流・釣りスタイルに応じた選択が必要です。
エギ王K 3.0号|ベーシックに最適

出典:YAMASHITA
エギ王K シャロータイプ|浅場や藻場に

出典:YAMASHITA
エギ王 LIVE|テンポ重視・広範囲攻略に

他の赤テープ系カラーとの違い
軍艦グリーンとよく比較されるのが、以下の赤テープ系カラーです。
カクテルオレンジとの違い

出典:YAMASHITA
ボルカノロックとの違い

出典:YAMASHITA
まとめ

軍艦グリーンが最も力を発揮するのは、ナイトエギングや曇り空・マズメ時といった光量の少ない状況です。
また、深場や濁り潮といった視界が効きにくいポイントでも、しっかり存在感を示してくれる頼れるカラーです。
一方で注意が必要なのは、日中の快晴+澄み潮といった明るくクリアな環境。
また、イカの警戒心が高いスレたポイントでは、他のナチュラルカラーを挟んだ方がよい場合もあります。
それでも、この1本をうまく使いこなせれば、ナイトエギングにおける強力な武器になります。
初心者の方でも「どれを選べばいいか分からない…」というとき、まずは軍艦グリーンを試してみる価値は十分あります。
活用のポイントとしては、
「ローライト=軍艦グリーン」という使い分けを覚えておくと、エギの選びに迷ったときに役立ちます。