「どこでも同じエギが釣れる」と思っていませんか?
実は、エギの釣果傾向や人気モデルには、地域(エリア)ごとに明確な違いがあります。

ところが、その違いが「データで語られる」ことは意外と少ないのが現状。そこで今回は、ヤマリア公式「エギCOM」にて公開されている最新データ(2025年4月16日〜5月16日集計)をもとに、全国をエリア別に分類し、各エリアの代表都道府県を抽出して分析しました。
※紹介するランキングは、各エリアの代表県をピックアップしたサンプルです。詳細な都道府県別ランキングはエギCOMで確認できます。
「このエギ、地元では釣れなかったのに、遠征先で大爆発した」という経験がある方は、この記事の内容がヒントになるかもしれません。
北海道エリアの傾向

ナオリーレンジハンターシリーズの独壇場!
北海道エリアでは、エギ王ではなくナオリーシリーズがランキングの多くを占めています。
特にターゲットがアオリイカではなくツツイカであるため、選ばれるモデルも大きく異なります。
中でも注目なのが…
- ベーシックタイプ+シャロータイプの組み合わせ
- 夜光ボディ下地が圧倒的な使用率
使用傾向のポイントは?
20位中なんと15本がナオリー系という偏りぶり!
とくに以下のモデルが目立ちます:
- ナオリーベーシックシャロー 夜光ボディ
- ナオリーシャロー 金テープ
釣果の多くは函館で記録されており、地域特性とマッチした構成です。
なぜナオリー × 夜光が強い?
北海道特有の条件が大きく影響しています。
- 水温が低い
- 潮が濁り気味
- ローライトな環境が多い
このような環境下では、
「小型+明るめ下地」でシルエットを強調できる = ナオリー+夜光ボディ が効果的というわけです。
エギ王はやや苦戦気味
エギ王シリーズは今回のランキングでは存在感が薄め。
かろうじてランクインしたのは:
- ネオンブライト系のK・LIVEが少数
- 全体では傾向は限定的
総評:ツツイカは「ナオリー × 夜光」が最強!
現時点ではツツイカに対してはナオリーシリーズの夜光系が圧倒的な信頼と実績を誇ります。
今後のカラーチョイスでも基準になる存在といえそうです。
東北エリア|福島の傾向

「エギ王K × 赤テープ」の黄金パターンが上位を独占!
福島エリアのランキングでは、エギ王Kシリーズがひときわ存在感を放っています。
とくに赤テープ下地のモデルがトップを飾り、さらにケイムラ・490グロー・ネオンブライトといった多彩な下地のKモデルが続々ランクイン。
なんと…
上位20本中10本以上がKシリーズ!
この集中ぶりは見逃せません。
いわき・相馬で特に強い!
注目は沿岸部(いわき・相馬)における赤系下地の活躍。
たとえば:
- エギ王K 赤テープ
- ケイムラボディ
- ネオンブライト
これらは朝夕マヅメや曇天〜ローライト時に好反応を見せており、
発光カラー×安定姿勢のKモデルの相性が抜群です。
水質と潮の特徴も影響
福島の海は:
- 明滅する潮流
- やや濁りがちな水質
このような条件では、アピール力が強く、沈下姿勢が安定したKシリーズが機能しやすいと考えられます。
LIVEシリーズは相馬寄りで活躍
エギ王LIVEも5本がランクイン。
こちらは潮が緩めな内湾寄り相馬エリアで目立っており、
ドリフトを活かす釣り方で有効な傾向が見られます。
総評:「K × 赤・ケイムラ」が主軸パターン!
福島エリアでは赤テープ・ケイムラを中心に構成されたエギ王Kが
鉄板パターンとして信頼を集めています。
釣行計画・カラー選定時には主軸として準備すべき存在です!
関東エリア|神奈川県の傾向

エギ王K × 赤・ケイムラ・ネオンブライトの三本柱が三崎エリアを制圧!
神奈川県のランキングでは、エギ王Kシリーズが全体の過半数を占める圧倒的な存在感を発揮。
特に赤テープ・ケイムラボディ・ネオンブライトの「三強パターン」が上位を独占しています。
驚くべきは、ランキング1〜4位すべてがKシリーズであり、いずれも三崎エリアからの釣果である点。
光量条件ごとにこの3色を使い分ける戦略が、実釣ベースで確立されていることがうかがえます。
潮流・地形対応の「シャロー系」も台頭
さらに注目すべきは、
- エギ王 Kシャロー(赤テープ・ケイムラ)
- エギ王 Kスーパーシャロー(赤テープ)
などの沈下速度調整タイプもランクインしていること。
三崎周辺の複雑な潮流や駆け上がり地形への対応として、沈下スピードのチューニングが進んでいることを示しています。
LIVE・SEARCHは控えめな登場
エギ王LIVEやSEARCHも一部ランクインはしていますが、登場数は限定的。
全体としては、あくまでK中心の戦略が主流となっているのが現状です。
総評:「赤・ケイムラ・ネオン」3本軸のKシリーズでエリア攻略
神奈川エリア、特に三崎・小田原・横須賀といった沿岸部では、
赤テープ、ケイムラ、ネオンブライトを軸としたKシリーズの複数所持が勝負を左右します。
光の量や潮の流れに応じた的確なカラー選択が、釣果アップの鍵となるでしょう。
中部エリア|福井県の傾向
エギ王K × 赤・ケイムラ・ネオンブライトの「三強」が、小浜を中心に大躍進!
福井県のランキングでは、上位5位中4本がKシリーズで固められており、赤テープ・ケイムラ・ネオンブライトの三色トリオが軒並みランクインしています。

とくに目立つのが、「赤テープ」+「Kシャロー」の組み合わせ。
小浜エリアでのスレ対策や日中の強アピール戦略として、信頼性の高いパターンとなっているようです。
LIVEシリーズも健闘!SEARCHやエギーノも登場
「LIVE」シリーズも中〜下位で複数ランクインしており、
ネオンブライト・金テープなど視認性重視のカラーが人気を集めています。
また、エギ王SEARCHやエギーノもぐもぐサーチ、EZ-Q系も登場しており、モデルの幅広さが見られるのも福井県の特徴です。

エリアごとの個性にも注目!
福井県内では、
- 敦賀:490グロー、SEARCH系の使用率が高い
- 越前:LIVE・EZ-Qなどのバランス型
- 小浜:Kシリーズ(赤・金テープ)中心の構成
といったように、エリア別の戦略の違いもランキングから見て取れます。
総評:Kシリーズは「複数カラー×エリア使い分け」がカギ!
福井県では、赤テープ・ケイムラ・ネオンの3カラーを軸に、
Kシリーズ複数本持ちが、釣果を伸ばす最大の武器となるでしょう。
近畿エリア|和歌山県の傾向

赤テープ × ケイムラがツートップ!
さらにシャロー・スーパーシャロータイプの使用率が全国的にも高水準です。
和歌山エリアでは、「エギ王K」シリーズの赤テープとケイムラボディがランキング上位の多数を独占。
とくに、K(赤)・Kシャロー(赤)・Kスーパーシャロー(赤)がそれぞれランクインしており、
水深や潮流に合わせて同系統の下地を巧みに使い分けている様子がうかがえます。
和歌山特有!スーパーシャローの活用が活発
Kスーパーシャロー(赤テープ/御坊)や、Kシャロー(ケイムラ/和歌山)など、
シャロー系の積極使用が特徴的。
これは和歌山の地形が浅場中心であることと、春〜初夏の季節要因が影響していると考えられます。
他モデルも戦略的に分布
Kシリーズ以外にも、
- エギ王LIVE(赤テープ・ケイムラ)
- EZ-Q キャスト喰わせ(ケイムラ)
といったモデルが登場しており、高アピール × ナチュラルの両立を意識した構成が見られます。
紀伊半島エリア別の特色も明確!
- 串本:赤・ブルーが中心
- 那智勝浦:金テープ・ピンクテープに反応
- 田辺:赤テープ系が優勢
- 御坊:スーパーシャロー赤が最多
- 湯浅:ケイムラ・EZ-Qもランクイン
総評:和歌山=「K × 赤 × シャロー戦略」が鉄板!
赤テープ+Kシリーズを基盤に、シャロー・スーパーシャロータイプの切り替えが釣果を左右。
和歌山の多様な地形や潮のクセに合わせたカラー&タイプの使い分けが成功のカギです。

中国エリア|鳥取県の傾向
夜光ボディ × 多彩モデルがランクを席巻!
さらに赤テープ × Kシリーズも潮流・水深に応じて高い汎用性を発揮。
鳥取エリアでは、「夜光ボディ」の使用率が非常に高く、
- ▶ 早福型/邪道編
- ▶ 墨族 ONBU
- ▶ エギ王LIVE・K
など、複数ブランドで支持されているのが大きな特徴。
これは濁りやすい水質やローライト環境において、光を拡散させる夜光が有効であることを示しています。
ツツイカ狙いも影響?
特定の釣果はアオリイカではなく、ヤリイカ・ケンサキイカ(ツツイカ系)に対するものであると考えられ、小型エギ+高発光カラーの組み合わせが最適解となっているようです。
赤テープ × エギ王Kも安定の人気
ランキング中位には、
- エギ王K(赤テープ)
- Kシャロー(赤・ネオン)
- LIVEディープ(赤・虹)
といったフォール速度調整モデルが多数登場。
水深や潮の強さに応じて、使い分けがされていることが見て取れます。
明暗使い分けも根付いている
ネオンブライト・金テープ・490グロー・グリーンといった
アピール系カラーもランク中位にしっかり登場しており、
鳥取エリアでは“暗 × 明”を組み合わせたローテーションスタイルが浸透している印象です。
総評:夜光+赤で基盤を固め、ディープ&シャローで応用!
赤テープ × エギ王Kを中心に、
夜光・ネオン系を場面で使い分けることで釣果を伸ばす構成が主流。
鳥取では、“光 × 落ち方”の両軸を押さえるのが勝ちパターンです。

四国エリア|愛媛県の傾向

ケイムラ × ネオンブライトが上位を席巻!
視認性特化型の戦略がこのエリアの主軸です。
愛媛エリアでは、エギ王Kシリーズが圧倒的な支持を受けており、
特に「ケイムラボディ」や「ネオンブライト」を組み合わせたモデルがランキング上位を独占しています。
1位〜4位まではすべてKシリーズ × ケイムラ or ネオンという構成で、
日中の澄み潮やマズメの斜光下でもしっかりと存在感を出せる“視認性重視型”が主流となっています。
シャロー~スーパーシャローも豊富に登場
スーパーシャロー、シャロー、ノーマルと、沈下速度別の使い分けが明確に表れている点も特徴的。
宇和島・西海・由良といったエリアでは、地形や潮流に合わせた戦術的投入が行われている様子がうかがえます。
多彩なカラー選択と柔軟な構成
ランキング中盤以降では、
- 490グロー
- グリーン
- 赤テープ・金テープ
といったカラーが登場し、
光量や水色に応じたアジャスト力の高さも光っています。
ローカルブランドも健闘中
マグQ・EZ-Q・CROWなど他社モデルも一定数ランクインしており、
ユーザーの実験精神や個性も見逃せないポイント。
このように、愛媛エリアはエギ王が基軸でありつつも、
各アングラーの試行錯誤が詰まったバランス型の戦術派エリアといえるでしょう。
総評:「視認性 × 多彩なタイプ」の複合展開が勝利のカギ
ケイムラ・ネオンブライトの使い分けに加えて、
フォールスピード調整まで踏み込んだタクティクスが
愛媛エリアを支配する勝ち筋となっています!
九州エリア|大分県の傾向

赤テープ × エギ王Kが主軸!
さらにEZ-Qシリーズの台頭が特徴的なハイブリッド戦略エリア!
大分では「エギ王K × 赤テープ」が王道スタイルとして確立しており、
シャロータイプや490グロー、ネオンブライトといった多様なカラーバリエーションがランキング上位に名を連ねています。
EZ-Q系が6本ランクイン!ブランド横断型の実践派多数
EZ-Q マグキャスト・キャスト喰わせ・ダートマスターが、
合計6本もランクインしている点は全国的にも異例。
これは「ブランドを問わず性能重視で選ぶ」アングラーが多いことを示しており、
現場主義の傾向が大分全体に根付いている証ともいえます。
地域差に注目:別府と佐伯の二極構造
別府ではエギ王Kの
▶ 赤テープ
▶ 金テープ
▶ 紫テープ
▶ ブルー
などの明滅アピール型カラーが多く見られる一方、
佐伯エリアではEZ-Qシリーズの比率が高く、
「フォール姿勢」や「波動」に着目したチョイスが主流となっています。
結論:ブランド横断・光条件対応の“戦術派エリア”
大分県では、エギ王Kで視認性を確保しながらも、
EZ-Qなど他ブランドを自在に組み合わせる柔軟な構成が主流。
一つのモデルに固執せず、条件対応型のセレクトを追求する
実戦的エギンガーが集う、ハイレベルな地域といえるでしょう!
沖縄エリア|与那国島・那覇など

スーパーシャロータイプの使用率が異常に高い!
視認性重視 × 浅場攻略がキーワード。
沖縄ランキングの最大の特徴は、上位10本中5本がシャローorスーパーシャローであること。
これは全国でも類を見ない傾向であり、水深の浅いフィールドでのサイトフィッシングが基本戦術であることを示しています。
与那国・石垣島では「ケイムラ × スーパーシャロー」戦略
とくに注目なのは、ナオリーサイトハンター × ケイムラボディ(与那国)や、
エギ王K スーパーシャロー × 赤テープ(石垣島)といった組み合わせ。
クリアな海域 × 強めの視認性カラーという環境特化型セレクトが際立っており、
水中でのシルエットとフラッシング効果を最大化する意図が見てとれます。
那覇・うるまでは「定番カラー」+Kが軸に
那覇エリアでは、エギ王K × 赤・金・ピンクなどのスタンダードなカラーパターンが定着。
一方、うるまや石垣島、与那国島など離島寄りでは、
スーパーシャローやナオリー系などのタイプ使用率が高いのも大きな特徴です。
結論:沖縄は“浅場 × ケイムラ × スーパーシャロー”の最前線!
強視認性カラー × 高浮力モデルで
じっくり見せて食わせるサイト攻略が定番戦術。
特に離島エリアでは、ナオリー・Kスーパーシャローが主力級の存在感を発揮しており、
“エギを操作して魅せる”タイプのエギンガーにおすすめのエリアです!
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