エギ王LIVEシリーズの中でも、発売当時から独特の存在感を放っていた「コハダフラッシュ」。
現在では廃盤となり店頭から姿を消しましたが、そのナチュラルなフラッシング性能は今なお語り継がれています。
本記事では、そんな“幻の名作”の魅力を改めて掘り下げ、似た性能を持つ代替モデルについてもご紹介。
「今でも釣れるの?」「代わりになるエギはあるの?」といった疑問に答える、実践的なレビューです。

「コハダフラッシュ」とはどんなエギだったのか?

廃盤になった今も名前が残る「コハダフラッシュ」。
まずはその基本的な特徴や構造、展開サイズなどは以下のとおりです。
ベイトライクな銀テープ×ホロボディの魅力
エギ王LIVEシリーズの中でも、ナチュラルなベイトを意識したカラーとして知られていたのが「コハダフラッシュ」です。名前の通り、ベイトフィッシュであるコハダ(小型のコノシロ)をモチーフにしたと思われるこのカラーは、銀テープとホロボディの組み合わせによって、日中の光を受けて“チラチラ”と自然に反射するのが特徴です。
ドリフトアクションとの相性が抜群
エギ王LIVEの基本特性であるドリフトアクションとの相性もよく、「見せて抱かせる」展開において真価を発揮するカラーとして多くのエギンガーに支持されていました。
幅広い号数展開と使用シーン
展開サイズは2.5号/3.0号/3.5号と揃っており、シャロー帯から標準的な水深まで幅広いポイントで対応可能。ただしシャローやスーパーシャローの展開はなかったため、極端に浅い場面では使いづらいという側面もありました。
澄み潮・日中に強いナチュラル系
コハダフラッシュは、ケイムラボディや夜光ボディではなく、視覚的に強すぎない“ナチュラル系”。そのため、澄み潮や光量がある日中において、「光りすぎず、しかし確実にイカに存在を知らせる」絶妙なアピールを持っていました。
現在では廃盤となり、公式サイトからも情報は削除されていますが、その自然な存在感と“釣れる印象”から、今でも中古市場で探す声が残っているモデルの一つです。
コハダフラッシュは誰におすすめだったか?ユーザー層と使用傾向

人気を集めた背景には、特定の使用スタイルやユーザー層との相性があります。
ここでは「どんな人に好まれていたか?」を掘り下げていきます。
初心者にも使いやすいナチュラル系カラー
コハダフラッシュは、視覚的に強すぎない自然なフラッシングが特長で、特に初心者にも扱いやすいモデルとして知られていました。カラーによる過剰なアピールがなく、澄み潮などプレッシャーがかかりやすい状況でも違和感なく使えるため、釣果に結びつけやすいカラーです。
ナチュラル派・リアル系ベイト好きに人気
見た目の印象も、青・赤・ピンク系のド派手カラーとは異なり、実際の小魚(コハダ・イワシ)を彷彿とさせるナチュラルな色味。これにより、リアルなベイトライクなカラーを好む中級者層からも高い評価を得ていました。
澄み潮・日中中心の釣行スタイルにマッチ
派手さよりも“見せて抱かせる”戦略が求められる場面、つまり日中・澄み潮・高透明度のフィールドでは、むしろ強みを発揮します。とくに、日が高くなってイカがスレやすいタイミングでも、コハダフラッシュのようなナチュラル系であればイカに警戒されにくく、※数釣り狙いやサイトフィッシングとの相性も抜群です。
「色で釣る」より「馴染ませて食わせる」アプローチ向け
ムラムラチェリーやオラオラマンゴーのようにカラーで一気に目立たせるモデルとは異なり、コハダフラッシュは“色で釣る”のではなく、自然に馴染ませて食わせることを重視した設計です。そのため、アピールよりも実釣性能を重視するユーザーに適した一本と言えるでしょう。
今でも通用する?コハダフラッシュの活躍条件

廃盤となったとはいえ、状況次第では今も現役として通用する力を持っています。
どんなシーンでコハダフラッシュが活きるのか、実戦的な視点から見ていきましょう。
澄み潮×日中という“限定条件”では今でも現役
現在では廃盤となったコハダフラッシュですが、澄み潮かつ光量のある時間帯という条件下では、今でも通用する実力を持っています。特に、晴れた日中でイカの警戒心が強くなるようなシチュエーションでは、派手すぎないフラッシング効果がむしろ武器になります。
反射しすぎず馴染む「見せアピール」型
ホロボディの“チラつき”は、ケイムラや夜光のように発光しない分、やりすぎない自然な反射として働きます。これにより、イカに「怪しい発光」と思わせず、自然に気づかせて食わせるスタイルが成立しやすくなるのです。
スレイカ対策としての再評価
近年のハイプレッシャー化が進むフィールドでは、強い発光や波動を嫌う“スレイカ”が増えてきました。そうした中で、ナチュラルかつ視認性を確保できるコハダフラッシュのような存在は、再評価されつつあります。
他のエギと“差をつけたい”時に選ぶ一本
ナチュラルカラーは“埋もれがち”と思われることもありますが、他のアングラーが派手系を多用する中で、敢えてコハダフラッシュのような控えめなカラーを入れることで、イカにとっての「目新しさ」や「安心感」を演出できる場面も多いです。
とくに、「今日は周りが釣れていない…」という渋いタイミングでこそ、こういったモデルの実力が問われます。
「代わりになるエギは?」ナチュラル&HOLO系で探る

現在では購入できないコハダフラッシュ。
そこで「似たような釣果が狙える代替カラー」は何かを徹底的に探していきます。
代替候補①:エギ王LIVE チラツキイワシ
銀テープの構成が最も近く、チラつくフラッシング効果も同様。 澄み潮やデイゲームにおける代替エギとして最も安定した一本。
代替候補②:エギ王LIVE チラツキアジ
イワシ系よりも黄みがかっているが、ナチュラルなベイト印象は◎。 やや抑えめの金フラッシングでスレた状況でも通用しやすい。
代替候補③:エギ王Search ハロハロアイシー
アピールは強めだが、青銀ホロの視認性と高活性イカ向けの構成。 テンポよく探りたい朝マヅメなどに有効。
代替候補④:エギ王Search ヨナヨナグロー
夜光ボディだが、全体の光り方は抑えめ。 派手すぎないが強すぎもしない“ちょうど良い”存在感を演出。
比較早見表(ボディ・テープ・沈下スピード)
モデル名 | カラー | ボディタイプ | テープ | アピール傾向 |
---|---|---|---|---|
エギ王LIVE | コハダフラッシュ | ホロ | 銀 | ナチュラル |
エギ王LIVE | チラツキイワシ | 490グロー/ホロ | 銀 | ナチュラル |
エギ王LIVE | チラツキアジ | 490グロー/金 | 金系 | ナチュラル |
エギ王Search | ハロハロアイシー | ケイムラ | 銀 | アピール強め |
エギ王Search | ヨナヨナグロー | 夜光 | 紫銀 | ややアピール |
【まとめ】廃盤でも通用するコハダフラッシュの実力と、今できる選択肢
コハダフラッシュの特徴と代替策を振り返りながら、今後のエギ選びにどう活かすべきかを整理しておきましょう。

コハダフラッシュは、エギ王LIVEシリーズの中でも特にナチュラルな“見せるエギ”として高い評価を得ていたモデルでした。
ナイトやケイムラ、ド派手カラーとは一線を画す、銀テープ×ホロボディの自然なチラつき。 その控えめな存在感こそが、日中・澄み潮・スレたイカへのアプローチにぴったりだったのです。
現在では公式販売が終了しており、ショップやネットでも入手困難となりましたが、似た特性を持つエギを選べば同じようなシチュエーションで十分代用可能です。
とくに、次のような方にはコハダフラッシュの“代替候補”がおすすめです:
- 派手すぎるカラーは避けたい
- 見せて抱かせる釣りをしたい
- 日中のデイゲームに強いカラーを探している
- ナチュラルベイトライクな見た目が好き
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